Return
アメリカ人写真家、映画監督のラリー・クラークの作品集。
2年間のベトナム従軍を終え、20歳で故郷のタルサ(アメリカ・オクラホマ州)に戻ったクラーク。ここで彼は、カメラを自分自身と彼の友人達に向け、アメリカン・ドリームの崩壊を記録した、生々しく親密な写真の画期的なシリーズを生み出した。
従来のドキュメンタリー写真を覆したクラークの写真は、アメリカの郊外に住むティーンエイジャーたちの、それまで見ることのできなかった生活を暴き出した。これらの写真の一部は、現代写真の礎である「Tulsa(タルサ)」を形成することになる。
あれから50年、クラークはヴィンテージプリントのアーカイブに立ち戻り、1962年から1973年までの彼の作品を力強いヴィジョンに仕立て上げ、綿密な印刷工程を経て制作された本書『Return』を発表した。
「私はいつも、そうでなければ誰も知らないような、社会から疎外された人々の小さなグループに興味を持ってきた。私のような内部の人間以外、誰も入り込むことのできない秘密の世界で、10年間にわたって友人たちを撮影した。私たちが10代の頃から20代になるまで、そしてすべてがどのように変化し、私たちがどのように変わっていったかを。」
― ラリー・クラーク
― 出版社説明文より
- 判型
- 330 × 245 mm
- 頁数
- 72頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2024