Soft Eyes
影響力と作家性の完璧な研究である『Soft Eyes』は、構成コンセプト、優れたレイアウトとデザイン、そしてもちろん、しばしばウィットに富んだ完璧な構図の写真に至るまで、優れた写真集の条件をすべて満たしている。私がとても新鮮に感じたのは、カリフォルニアの明るく平坦な光の中で活動する巨匠(ヘンリー・ウェッセル、1942~2018年)と才能ある2人の若手写真家(オースティン・レオング、1990年生まれ・エイドリアン・マルティネス、1990年生まれ)の共通点を埋没させるのではなく、本書がそれらを際立たせようとしていることだ。
もちろん最終的には、3人の写真家はそれぞれ独自の識別可能な方法でユニークであり、「誰が何を作ったか」を推測する目新しさは、鮮明でクリアな画像が古典的な観察ストリート写真のあり方の最良を讃えるにつれてどうでもよくなる。ウェッセルの微妙に巧妙な見方が彼とともに過ぎ去ったわけではなく、この美しいオマージュが彼の遺産をさらに増やすものであることに、信じられないほどの安らぎを覚える。
― トッド・ハイド(写真家)
- 判型
- 292 × 292 mm
- 頁数
- 84頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2024
- 言語
- 英語
- ISBN
- 978-1-952523-23-6