沢渡朔は、日本の写真家。1940年東京都出身。

中学の修学旅行の際に中古のリコーフレックスを入手し、写真を撮り始める。日大二高では写真部に所属。2年上の先輩に後に写真家になる一色一成がおり、指導を受けたという。高校3年時に『サンケイカメラ』誌月例コンテストの中高の部でいきなり3作品を入賞させ、その後も月例コンテストの常連となる。日芸の写真学科に進学後、月例コンテストの選者だった佐藤明のアドバイスで月例コンテストからは撤退。この頃、映画『死刑台のエレベーター』を見てジャズやヌーヴェルヴァーグに傾倒。詩人の白石かずことともに横田基地に通い、黒人女性や子供たちの撮影に取り組む。在学中には既に『カメラ毎日』『女性自身』などに作品を発表しはじめている。大学卒業後は日本デザインセンターに入社。高梨豊のアシスタントとなるも、遅刻ばかりしていたため解雇され、フリーとなる。ファッション写真の分野に興味があった為、立木義浩の紹介で少しずつファッション誌の仕事を始める。やがて『an・an』が創刊されると、雑紙の方針もあり沢渡はそれまでの日本のファッション写真の常識を打ち破る作品を発表してゆく。ファッション写真以外では、桑原武夫らとのコラボレーションで、イギリスの10歳の少女モデル、サマンサを撮影。『不思議の国のアリス』をモチーフとした写真集『少女アリス』として発表。高い評価を得る。1973年にはイタリア人モデルのナディアと出会い、彼女をテーマにした作品の制作に取り組む。サマンサとナディアの撮影によって、それまでのテーマが一度「完結してしまった」沢渡は40代の間スランプに陥るが、50代になってスランプを脱出し、女性ポートレートの分野を中心に幅広く活躍。

年表

1959年 日本大学第二高等学校卒業
1963年 日本大学芸術学部写真学科卒業
1966年 日本デザインセンターを退社しフリーに
1973年 日本写真協会年度賞受賞
1979年 講談社出版文化賞写真賞受賞

沢渡朔の書籍

点子

花代、沢渡朔

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Rain

沢渡朔

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Signed Kinky

沢渡朔

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