杉本博司氏は1948年東京に生まれる。立教大学経済学部卒業後、1970年に渡米し、ロサンジェルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学ぶ。1974年にニューヨークに移り住み、現代美術作家として活動を開始する。

そのかたわらで古美術商を営んでいた時期もあり、日本の古美術に通じるのみならず、自身の創作にインスピレーションを与える人類誕生以前の化石から、旧石器時代や縄文時代の考古学的資料、仏教美術や神像、古書画、隕石にいたるまで、時空を超越する膨大なコレクションは、作品世界と相対を成す。

主なるテーマである人間の記憶の古層と時間を現像化する取り組む作品は、その明確なコンセプトと卓越した技術が高く評価され、メトロポリンタン美術館(ニューヨーク)、テートモダン(ロンドン)、ナショナルギャラリー(ロンドン)、東京国立近代美術館(東京)、スミソニアン博物館(ワシントンD.C)といった世界中の数多くの美術館で所蔵されている。

杉本博司の書籍

海景

杉本博司

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