ハビア・カジェハの作品は、日常生活のさまざまな出来事に驚きとユーモアを与える様々なトリックに満ち溢れています。シュールレアリスムの巨匠ルネ・マグリッドや奈良美智、クリス・ヨハンソンの作品のファンだと公言するカジェハは、その手法を参考にしながら現代を生きる私たちの肖像を大きな目で描きます。色彩の変化、設定シーンの転換、表情とテキストの関係などは、特にカジェハが注意深く扱うポイントです。また、キャラクター化する事によって強調された人物像や、画中に描かれたテキストとの相関関係によって鑑賞者が自ずと読み出すようなストーリーの設定も、カジェハが仕掛けた罠の一つです。 コロナ禍に見舞われた世界の中においても、カジェハの作品は、より一層人々を魅了し続けています。そこには、困難に対してもウィットに富んだ発想力で向き合い、人生のあらゆる営みを前向きに捉えようとするアーティストへの共感があります。

年表

1971 - マラガ(スペイン)生まれ
2000年、グラナダ 大学美術専攻卒業。現在もマガラ市に在住し制作を続けている。

ハビア・カジェハの書籍

Why Not?

ハビア・カジェハ

65.44