1978年東京都生まれ。映像作家。日本大学芸術学部映画学科卒業後に渡英、以後国内でカラーリストとして多くの劇映画やCF、ミュージックヴィデオなどの色彩を担当する。2004年より自身の映像作品の発表を開始。自然現象や風景など既存の事物をフィルムやヴィデオなどのフォーマットで撮影し、編集段階でさまざまな操作を行う。複雑な事後加工や重層化の操作を経て制作される独特の有機的な抽象映像は、国際的に高く評価されている。2012年のロッテルダム国際映画祭短編部門でグランプリにあたるタイガーアワードを受賞した他、国際映画祭での受賞歴多数。近年は上映だけでなく、インスタレーションやライブ演奏と合わせてのスクリーニングなど、領域横断的な制作・発表を行っている。

牧野貴の書籍