渡部雄吉は、日本の写真家。1924年、山形県酒田市生まれ。1943年、写真工房東京光画社へ入社し、写真家となる。1950年にフリーとして独立後、雑誌や写真集で作品を発表。1992年、紫綬褒章授章。1993年、死去。

殺人事件を捜査する刑事を撮影し、雑誌『日本』(1958年6月号)に掲載された写真が、2011年、写真集『A Criminal Investigation』(Éditions Xavier Barral)としてまとめられ、再度注目を集める。

年表

1924 - 山形県酒田市に生まれる
1943 - 写真工房 東京光画社に入社
1947 - 写真家田村茂の助手となる
1950 - フリーとして独立、『現代』、『文藝春秋』、『中央公論』などの総合雑誌に作品を発表
1959 - ヴェネツィア「国際写真ビエンナーレ」に出品、ウィーン「世界青年平和写真展」報道写真部門でグランプリを受賞
1960 - 初の海外旅行でエジプト、アフリカを取材
1962 - 雑誌『太陽』創刊号のため、アラスカエスキモーの取材を行う
1972 - 作品集『神楽』のため日本全国の民俗行事である神楽の取材を開始
1974 - 作品集『大いなるエジプト』で日本写真協会年度賞受賞
1989 - 作品集『神楽』で日本写真協会年度賞と東川賞国内作家賞を受賞。写真誕生150周年記念事業で世界の写真家54人に選ばれ顕彰される。
1992 - 紫綬褒章受章
1993 - 死去

出版物

1979 - 「アラス カエスキモー」朝日ソノラマ、ソノラマ写真選書20
1982 - 「ステンドグラス」小学館
1986 - 「巴里物語」グラフィック社
1990 - 「イタリア古都紀行」クレオ
2011 - 「A Criminal Investigation」Éditions Xavier Barral
2013 - 「張り込み日記 Stakeout Diary」roshin books

渡部雄吉の書籍