shashasha 写々者

ロバート・アダムスは50年にわたり、アメリカの風景の素晴らしさと儚さ、その固有の美しさ、そしてそれに対する私たちの反応の不十分さを示す、説得力があり刺激的で、大きな影響力を持つ写真を撮り続けている。

『American Silence: The Photographs of Robert Adams』は、アダムスの敬虔な眼差しと、彼の写真から感じられる静寂について考察している。アダムスが「光の静寂」と呼ぶアメリカ西部（大草原、森、海辺）を通して、自然の美しさが私たちに与える平和と調和の感覚を捉えた作品や、消費主義、工業化、環境保護の欠如によってその美しさが冒涜されることに対する私たちの道徳的沈黙を問いかける写真などが含まれている。本書では、アダムスの最も重要なプロジェクトから約175点の作品を取り上げ、郊外のスプロール、ストリップモール、高速道路、住宅、店舗、そして川や空、大草原や海などの写真を収録している。アダムスの写真は、土地に加えられた破壊を嘆く一方で、残されたものへの敬意も表している。