shashasha 写々者

子供の頃の記憶を収めた宝箱
胸に刻まれた輝かしい日々を再び

この日めくりの写真は、写真家の秋山亮二氏が1981年から1982年に中国撮影家協会の協力のもと中国に５回訪れ、子供たちをテーマに撮影した時の作品です。これらの作品は『你好小朋友』『光景宛如昨』『往事成追憶』という三部作の写真集にもまとめられています。秋山氏が当時使っていたフィルムは、数十年前に生産終了となっているサクラカラーで、青艸堂はそのネガの色彩を最大限復元し懐かしい光景を再現しました。そして高い人気を博した三部作の作品を、何か一つにまとめようと試み生まれたのが、この日めくりです。写真集とは異なる順序による編集で（同梱の三部作のポスターは写真集と同じ順序になっています）、一枚一枚に写る輝くような記憶が人々の日々の暮らしに愉しみを添えられるようにと、制作チームは2021年の夏を丸ごと費やし、この日めくりを完成させました。どうぞお楽しみください。

● 366枚の日めくりと集成材製のスタンドが入っています。パッケージは子供時代に使われ今も懐かしい記憶として残るアルミのお弁当箱をイメージしたものです。
● この日めくりは毎年再利用が可能です。2月29日も入っていますので、2024年、2028年と、4年ごとに使用してください。
● この日めくりは写真集と同じ紙、同じ印刷水準でつくられています。切り取って額に入れ壁に掛けて飾ることもできます。大切なものとしてアルミの箱に収めておくのもよいでしょう。
● この日めくりは三部作の写真集に掲載された計357枚の写真と、秋山氏がこの日めくりのために新たに選んだ8枚の未発表作で構成されています。その8枚には (特別初公開) と記されています。
●『往事成追憶』掲載全119枚の写真のうち9枚は、秋山氏の希望により、ネガに付着したカビ（薄緑色）が写真に残っています。時の記憶を留めるものとして、この日めくりにもそのまま残しています。
● 日めくりは四季に基づいて編集し、広大な中国における子供たちの学習や生活の様子、彼らが生きた時代の風景を映し出しています。都市と農村、南と北、東と西。気候や生活様式の違いはあれど、人々が子供たちに向ける温かい眼差しは同じ。これが当時、秋山氏がシャッターを押し続けた理由でもあり、今も人々の心に感動を与え続けています。