shashasha 写々者

本書は、国際的に高い評価を得ているマルチメディア・アーティスト、バリー・マッギーの写真を集めた初のモノグラフです。バリー・マッギーは数十年にわたり、絵画、インスタレーション、Zineなどのインスピレーションや素材として写真を収集し、制作してきました。この膨大なアーカイブを初めて探求した本書は、マッギーの芸術的実践における写真の重要な役割に焦点を当て、サンディ・キム、アリ・マルコポロス、サンドラ・フィリップスのテキストにより、マッギーの多面的な創造的表現への新しい洞察を提供しています。四六時中、世界中の手持ちのカメラで撮影されたマッギーのイメージは、即時性、カジュアルさ、親密さ、そしてアナーキーさを同時に備えています。彼の作品は、幾何学的な形、額に入ったドローイングや絵画の群れ、個性的なキャラクター、空き瓶やサーフボード、壊れた車といった拾い物を大胆に使っています。彼の象徴的な多要素のコンポジションに組み込まれているか、あるいは彼の展覧会にしばしば付随する無数のファンジンやアーティストブックに印刷されているかどうかにかかわらず、写真はマッギーの作品に浸透しています。本書は、アメリカを代表するアーティストの制作過程に対するユニークな洞察を提供し、マッギーが現代において最も多彩で革新的な芸術的遺産を築くために吸収した膨大な量の視覚情報の証となるものです。