小説家(1920-1995)。第一高等学校を経て、1943年京都大学冶金科卒業。中島飛行機に勤めたが、敗戦で失職。窮乏のなかで書いた『刺青殺人事件』(1948)で名探偵神津恭介を登場させ、本格推理小説の書き手として注目された。その後同系列の『能面殺人事件』(1949)、『影なき女』(1950)などを経て、経済界の内幕に材をとった『人蟻』(1959)、裁判の経過を追って謎を解く法廷物の『破戒裁判 (1961)、第2次世界大戦中の秘史を構想した『帝国の死角』(1970~72)、古代史に謎と推理を持込んだ『耶馬台国の秘密』(1973)など、多彩な力作を相次いで発表。松本清張、横溝正史と並ぶ戦後の本格派推理小説の代表作家であった。『高木彬光名探偵全集』(11冊、1975~76)がある。

高木彬光の書籍