パリを拠点とするベラルーシ共和国(当時ソビエト連邦)出身フォトグラファー、アレクサンドラ・カティエール(Alexandra Catiere)の作品集。本書には作者がミンスクとモスクワで2005年から2006年の期間に撮影した初期の未発表作品を収録。さらに新作として、カメラを使用せずに光、印画紙を用い、小石や草を配置した実験的なフォトグラム作品も見ることができる。過去15年の間、作者は感情的で親密な物語を織りなす顔や身体、物質に光を当ててきた。一つページをめくるたびにまた異なるイメージを発見することができる作りになっており、読者が各々のやり方で作品と向き合えるようデザインされている。作者が歩んできた道筋を辿るように写真と写真が繋がりあって作る形は、まるで星と星を繋いで形作られた星座のようであり、作者の人生の新たなポートレートを作り出している。

Alexandra Catiereの書籍