パスカル・バゴはフランスのリヨンを拠点とするフランス人ジャーナリスト。2006年からTatouage Magazine、Rise、Tatöwier、Total Tattoo、Skin Deep、Inkersなどの専門誌でタトゥー文化について執筆しているが、彼の情熱は常に日本のタトゥー文化にある。

その情熱は、東京の彫師に伝統的な手彫りの技法で背中全体にタトゥーを彫ってもらうことにつながった。このプロジェクトの8年間、彼は伝統的なものから現代的なものまで、多くの日本のタトゥーアーティスト(初代堀利、三代目堀利、岐阜堀秀、横須賀堀秀、堀忠、シゲなど)にインタビューを行った。専門誌に掲載されたこれらのインタビューは、伝統刺青の専門性を高めつつ、彫り物(または入墨、刺青)の知識の普及に貢献した。

2009年には、このテーマに関するドキュメンタリー映画『墨の道』の共同監督を務め、東京の彫師・堀利一氏も参加した。
2014年、パリのケ・ブランリ-ジャック・シラク美術館で開催される「Tatoueurs, tatoués」展の科学アドバイザーを務め、特に日本のセクションを担当。

2017年、初めてフランス語に翻訳された高木彬光の処女作(Irezumi, Denoël)を読んだパスカルは、作家の相続人に連絡を取ることにした。東京での会談で、彼は高木彬光の撮影した写真の存在を発見し、それ以来、その写真を使って仕事をしている。

パスカル・バゴットの書籍