Máni

Máni

北桂樹

出版社:冬青社

新品

街灯というモチーフに興味を持ち始めたのは
3.11の直後にあった計画停電の時だった。

その当時夜になっても光を灯さず街に佇む街灯を見上げた時、
その個性的な姿はまるで電気の死顔を形どったデスマスクのように
私には思えてならなかった。

それ以降、この街灯というモチーフに否応なく惹かれた私は、
家族、友人、世話になった人、かつて思いを寄せた人たちなど
自身に影響を与えた私の人生のペルソナ(登場人物)たちを重ね合わせ
ポートレートとして無心に撮影していた。

今思えば大切な人たちを失うということが
どういうことなのかと考えていたのかもしれない。

  • Máni(マニ)とは、北欧神話の月の神のこと

― 出版社説明文より