丸石拾遺集|Maruishigami

丸石拾遺集|Maruishigami

米田拓朗

「石の国」展(2019年6月)にあわせて刊行された、山梨県に見られる丸石神100基を撮影したBOX SET。
山梨県笛吹川流域を中心に丸石神を探し歩き、650基余りを撮影。そのうち100基を収録したポストカード100枚と、丸石神についてのテキストを収めた小冊子、丸石神の分布を記録した地図が、特製函に収められています。

「丸石神」は丸い石を祀った石造物で、日本の中でも山梨県内に集中的に見られるものです。古くから民間信仰の対象とされ、集落の境や辻、神社の境内や民家の庭先などに据え置かれており、その数は700以上と言われています。丸石の大きさは、握り拳ほどのものから直径1mほどのものまで様々で、ぽつりとただ1つ置かれているものもあれば、数十個が積み重なって置かれているものもあります。多くは道祖神として祀られていますが、屋敷神として祀られているものや、供物のようにして置かれているものもあり、起源や来歴は定かでありません。誰とも知れぬ人たちが、どこからとも知れず持ち寄った丸石の姿は、現在とは異なる時間からの届き物のような、不思議な魅力に溢れています。

― 出版社説明文より