Pestka
Magdalena Wywrotの『Pestka』は、母親と思春期の娘の生活を、重力に逆らわず、ガラス越しに描いたもので、文字通り時間が止まっている惑星(そしてポーランドのクラクフ)の上空に宙吊りにされた密閉された宇宙ステーションから送信されたかのような、一連のコマ撮り映像である。Wywrotのアパートの窓の外の世界は、遠く荒涼としているように見えるが、信じられないほど美しく、人間の存在感はほとんどない。しかし、母親は写真を撮り続け、娘は自分の人生を歩み、私たちの目の前で成長していく。外では一種の歓喜が起こっているように見え、内では親密な撮影がゆっくりと進行している。夢のような不穏な世界が作品全体を覆っている。この感覚は、子供と暮らし、子供が大人へと成長するにつれて、日々、年々、果てしなく、驚くべき変貌を遂げることを身をもって体験したことのある人なら、おそらく誰もが知っていることだろう。
― 出版社説明文より
- 判型
- 241 × 241 mm
- 頁数
- 146頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2024
- 言語
- 英語
- ISBN
- 978-1-952523-26-7