Studio 54
トッド・パパジョージの『Studio 54』は、ニューヨークで最も悪名高いクラブを撮影したイメージを収録している。1970年代後半、スタジオ54はモデル、俳優、ロックスター、アーティスト、デザイナー、政治家など、何千人もの人々を魅了した。パパジョージの精巧な写真には、1970年代のニューヨークの退廃的でグラマラスな雰囲気があふれている。
写真家というのはよくいるもので、そのほとんどは金持ちや有名人だけを探し出すためにそこにいるのだが、パパジョージのイメージは明白なものを超越し、きらびやかさを詩のようなものに変えてしまう。
2014年にSTANLEY/BARKERから初めて出版されてから10年を記念して、この新しい限定ゴールドエディション『Studio 54』が刊行された。
「この写真集に収められている66枚の写真は、1978年から80年にかけて、ニューヨークのディスコ「スタジオ54」で撮影された。当然のことながら、その評判(33ヶ月という短い期間中に瞬く間に悪名に燃え上がった)を考えると、この店に入るのは難しい。有名人か社交界でコネのある人だけが、ベルベットのロープの通り側でうろうろしている希望に満ちた祝賀客の群れを避けて、ドアに案内されると思っていた。そうでなければ、最も助けになりそうなことは、美しくあることだった。しかし、ひとたび中に入れば、そこにいる誰もが、どのように管理されたかにかかわらず、その事実に興奮しているように見えた。その興奮は、高鳴る音楽と、パーティの夜にはキャリバンの洞窟からハーレムまで、何でも想像できるような、見事にデザインされたインテリアによってもたらされた。」
― トッド・パパジョージ
― 出版社説明文より
- 判型
- 254 × 203 mm
- 頁数
- 120頁、掲載作品66点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2024
- ISBN
- 978-0-956992-21-5