グラフィックデザイナー・田中義久(1980年静岡県生まれ)と彫刻家・飯田竜太(1981年静岡県生まれ)によるアーティストデュオ。2007年よりNerholとして活動を開始。ある条件下で撮影された数百枚の写真を積層し、彫り込む手法による制作を継続している。人物をはじめ街路樹や動物、流れる水、あるいはネット空間にアップされた画像データや記録映像など多様なモチーフを選びながら、それらが孕む時間軸さえ歪ませるような作品を制作。そこでは一貫して、私たちが日常生活を過ごすときには見落とされがちな多層的存在態を解き明かすことが試みられている。近年の主な個展に「Index」(Foam Fotografiemuseum、アムステルダム、2015年)、「Promenade」(金沢21世紀美術館、石川、2016年)など。2014年にFoam Talent Call 2014に選出、2020年「VOCA賞」受賞。

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