牛腸茂雄は、新潟県加茂市出身。桑沢デザイン研究所修了。写真を大辻清司に学ぶ。コンポラ写真の代表的な作家。

幼少(3歳)から胸椎カリエスを患って成長が止まり、背中が曲がる後遺症を抱える。学生時代にも地元新潟の絵画デザインコンクールに応募受賞し、以後病気と闘いながら36歳の若さでこの世を去るまでに数々の作品を残す。子供を撮ったスナップショットが多く子供の世界にスウーッと入っていく作風で知られた。また写真以外にも旺盛な創作意欲を見せ心理学を応用したマーブリング・プロット、ロールシャッハなどの個展・作品集を発表、刊行。8ミリ、16ミリの映画制作にも挑戦している。

存命中に発表した写真集「SELF AND OTHERS」では日本写真協会新人賞を受賞。死後、1992年4月に季刊誌「deja-vu」第8号で牛腸茂雄特集が組まれてから、牛腸茂雄を再評価する気運が高まる。

1994年には未來社から「SELF AND OTHERS」が再刊され、2000年には同作品を題材にした映画も製作・公開された。 2004年には、新潟市美術館、三鷹市美術ギャラリー、山形美術館で大規模な回顧展が開催され、共同通信社から「牛腸茂雄作品集成」が刊行された。

牛腸茂雄の書籍