椰子の実

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椰子の実

横地美穂

出版社:蒼穹舎

椰子の実の歌の舞台となった愛知県渥美半島の先、伊良湖岬の近くで生まれ、
まだ旅をする気持ちも知らなかった頃の私にとって
「椰子の実」という言葉は卒業文集を思い出すような懐かしいものでした。

それがいつしか、伊良湖のフェリーターミナルにある椰子の実を見て
「どこからきて、どんな旅をしてきたのだろう」などと思いを馳せるようになったのは
私にも旅の心が芽生えたからでしょうか。

海辺を歩くことが好きで写真を撮るうちに、
長い年月をかけて海を渡る椰子の実のように
私もずっと日本中の海沿いを歩いて写真を撮ろうと心に強く思いました。

地元の漁師の方に教えてもらう潮の流れ、旅先の宿やお店で出会う季節の美味しいもの、
伊良湖と似た砂浜や灯台、強く吹く風、笑い合う家族や恋人たちを眺めていると、
どの土地もまるで自分の生まれ育った故郷のように感じ、海に囲まれた日本に生まれたことを嬉しく思いました。

写真集「椰子の実」は文集のようにささやかですが、
旅や故郷を思う気持ちを誘ったならば幸せに思います。

― 横地美穂

伊良湖岬に育った作者が日本各地の海辺の町を訪ね歩いた美しいモノクロスナップ。
一枚一枚の写真からは文字にはできない、いくつものことばが溢れ出している。

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判型
232 × 271 mm
頁数
80頁、掲載作品75点
製本
ハードカバー
発行年
2021
エディション
400