はじめて あった

はじめて あった

大橋仁

出版社:青幻舎

事件といっても過言ではないような、大きな物議を醸した衝撃作「そこにすわろうとおもう」から10年。静かに沈黙を破る、大橋仁の新作がついに完成。

大橋にとって写真を撮ることとはそうせざるを得ない行為であり、自分の命が反応してしまったものを、命が命じるままに記録したものが写真であるという。脳細胞を直接刺激する何かへの反応。射精のようでただ気持ちがよいわけではない、排泄のようでそれほど簡単ではない、やらざるを得ない、出さざるを得ない、人間の本能や命の深いところと関わっている、生きることの副産物として生まれるもの。人ははじめての人生を生きている。そして、人生とは「はじめて」との出会いを繰り返している行為ともいえる。

母の死
昆虫の視線でパンティを透かして見た
生命の旋律
肉として生きるとは、人とは。

本書は大橋にとっての自分の中の「はじめて」との出会いの記録である。目の前に「はじめて」「あった」ものが写真になる。それは処女作「目のまえのつづき」から変わらないスタンスといえるだろう。本書に収められた写真をどう捉えるか、それは見る者に委ねられている。先入観を捨てて、大橋の命ともいうべき写真群を眺める時、そこには見る者にとっての「はじめて」が「ある」。

― 出版社説明文より

$76.00

税込

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判型
253 × 283 mm
頁数
240頁
製本
ハードカバー
発行年
2023
言語
英語、日本語
ISBN
978-4-86152-911-5

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