shashasha 写々者

国際的に有名なアーティストであり写真家である杉本博司は、静止画の可能性を幅広く追求することで、現代において最も魅力的で謎めいた写真の数々を生み出してきた。本書『Time Machine』は、過去50年間に制作された作品の包括的な考察であり、杉本博司の主要な写真シリーズすべてからセレクトされた作品と、彼の革新的でコンセプト主導の写真制作へのアプローチを照らし出す、あまり知られていない作品を取り上げている。James Attlee、Geoffrey Batchen、Allie Biswas、デヴィッド・チッパーフィールド、Edmund de Waal、片岡真美、Ralph Rugoff、Lara Strongman、Margaret Wertheimなど、国際的な作家、アーティスト、研究者たちによるテキストは、表象と芸術の本質、時間と記憶の理解、記録と発明の両方に適したメディアとしての写真の逆説的な性格など、彼の作品の哲学的かつ遊び心に満ちた探究心を浮き彫りにしている。