赤穴

芸術の亡きがらのうえに人生を表現する。
世界で最も注目される写真家 アントワーヌ・ダガタ、極限を超える最新作。

前作『抗体』がたちまち完売となったダガタの、待望の新作シリーズ。
日本との関わりが生み出した本書「赤穴」は、数年間をかけて制作された。
性器や日の丸のイメージを湛え、「私は穴なのよ」と呟いた日本人女性との関係に全編が貫かれている。
人間の存在を形づくる狂気や暴力。絶望的な追求。「撮る」とは常に限りなく、遠くへ、遠くへ、失敗を宿命づけられた試みー。
イマージュと言葉、どちらかがどちらかを超えながら、先へ先へと進んでいく。そこには、人生と写真との不純な関係、写真と被写体との公平ではない関係も激しく浮き彫りにされていく。
写真はアメーバのように増殖し、100通を超えるメールは海となる。
悲劇的な状況にいる女性たち。本質としての力強さ、美しさ。常識を逸脱する哲学と詩。ダガタの最高傑作。

― 出版社説明文より

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