cell

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松江泰治

出版社:赤々舎

木村伊兵衛賞作家、松江泰治2年ぶりの写真集。

前作の無人の空中写真とは打って変わり、著者が今回テーマに選んだのは人間。
著者が構えた大型カメラのフレームに予期せず入り込んだ人々。それら1枚のネガの中の面積としては200分の1を占めるに過ぎない、まさに「cell(最小単位)」というべき存在をトリミングし、45cm角の画面に拡大していく。その結果小さな赤い点だったものが赤い絨毯の上に寝そべる男だったり、小さな建物の屋上にビニールシートやタオルを敷いて水着で寝そべっている人が出てきたりと、色や状況が次々に立ち現れてくる。
そこにあるのは日常生活のヒトコマでありながら非現実感を帯びたイメージ。
それら、ある時ある場所から取り出された「cell」はその強烈な色彩とトリミングの妙、そしてそこに写し出された偶然がもたらした人間模様によって、驚きとユーモアとともに「普通に写真をみる楽しさ」を教えてくれる。

写真集に寄せて 松江さん、HASYMOのCDのジャケットに写真を使わせていただき、
ありがとうございました!
クールな都市の写真もとてもカッコいいですが、
この本の宇宙から見た人間を偶然とらえたような写真も、
微生物を見ているような、それでいていとおしいような
不思議な感覚におそわれます。 坂本龍一

28.05

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判型
260 × 260 mm
頁数
108頁
製本
ハードカバー
アートディレクション
秋山 伸
発行年
2008

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