shashasha 写々者

2021年5月にミラノのSpazio Maiocchiで開催されたピーター・サザーランドの同名個展に併せて刊行された。「Colorado」と題されたこの展覧会では、中判・大判の写真とコラージュの新シリーズからなる作品群、そしてビルボードのコミッションが発表された。スイスのアートディレクション会社Kasper-Florioがデザインした本書には、写真とコラージュの全シリーズ、Leo Fitzpatrickとの対談、Maia Ruth Lee（アーティスト、サザーランドの妻）による序文が掲載されている。20年にわたるニューヨークでの生活の後、ロックダウンの期間中にサザーランドがニューヨークを離れ、生まれ故郷のコロラドに戻ることを決めた結果、ハイキング、キャンプ、偶然の出会いに彩られた自然溢れる作品群が生まれた。

「私の作品の多くは自伝的なものです。私は写真を使って自分自身の経験を記録してきましたが、コロラド出身ということもあり、自然は常にその経験の一部でした。多くのニューヨーカーは自然を休暇の場として見ていますが、私は何年たっても、都市が休暇の場であり、自然が故郷であるという感覚を失ったことはありません。」
― ピーター・サザーランド