shashasha 写々者

テイラー・ギャロウェイによる『I Can Feel You Dreaming』の写真は、物事の片鱗であり、時に滑りやすく、周辺的で、短く、余白にひそやかな影を落とす。それらはゆっくりと解きほぐされていく糸であり、何かに辿り着くことはできないが、それでも手がかりや法医学的パズルのピースのように感じられる。おそらく、熱のある夢や二日酔いからゆっくりと目覚め、モーテルのベッドで寝返りを打ちながら、眠りのふもとでチャンネルサーフィンをしているような感覚を思い起こさせるのだろう。それは一種のロールシャッハ・テストであり、普遍的な潜在意識にある何百万もの埋立地のひとつにある断片だ。朝、ベッドの横で見つけたメモ、何となく見覚えのある筆跡の謎めいた解読不能な言葉。それは分かれ道の庭であり、明確な始まりも終わりもない、眠りを超えた旅の始まりなのだ。

ギャロウェイは、自分が生きてきた偶然の出来事を、奇妙な、しかし親しみのある夢のように、私たちが驚きとともに目覚めるような形で表現している。

テイラー・ギャロウェイはアメリカ、ロサンゼルスを拠点に活動する写真家、出版社。ギャロウェイの写真は、記憶、航海、そして旅における自分の居場所という概念を探求している。彼の作品はアメリカやヨーロッパで展示されている。