Of Fading Memories

Signed

Of Fading Memories

Erhan Can Akbulut

出版社:journal

エルハン・ジャン・アクブルトの写真集『Of Fading Memories』(スエーデンの出版社Journal Photobooks刊)は、大切な人を失った悲しみによって感情的に混乱した時期を振り返った作品。本の設計もエルハン自身が担当し、過去と向き合いながら制作したそのすべての工程が一種の自己療法であった、と彼は語った。

夢は私の道しるべである。潜在意識に身を任せたら、自分に何が一番影響与えているのか、理解と分析ができるようになる。夢には、そこで見た光景よりももっと深い意味が含まれている。夢に雷雨の中に連れて行かれ、大切な人の死の理由が明らかになった。白い布に包まれた彼女にキスをした。家族や友達や恋人の影ーー喪失、カオス、情欲は、意識を失う瞬間や取り戻す瞬間に走馬灯のように明滅する。今振り返ると、過去の日々はとても不思議だった。霧のかかった夜に全ては死を中心に回っていた。消えゆく記憶を抱く私は、大切な影たちが暗闇に飲み込まれないように、今日まで一生懸命守っていた。
― エルハン・ジャン・アクブルト