EGGS AND RARITIES

「壮大なスケールで展開する空想の世界から届いたこの『生物の百科事典(encyclopaedia of life)』には、風景、ヌード、静物などあらゆるジャンルの写真が勢ぞろいしている。この見本帳的な雰囲気を出すために、観光案内のパンフレットに出てくる宣伝文句や、メディアで政治や宗教を語る言い回しを思わせるような決まり文句をしばしば使用している。また、作者は作品に個人的な要素をどんどん忍び込ませるようになった。一見客観的なアプローチであるように見せながら、それをかいくぐるようにして親密かつ私的な写真が顔をのぞかせ、個人の空間と公共の空間が互いの領域を超えて溢れだしている。その結果、作者、写真という媒体、そして生と死、そんな物事の複雑さが一点に向かって収束していくような大作が完成した。」― ヨアヒム・ナウツ(Joachim Naudts)