写真家。満州国鞍山生まれ。日本大学芸術学部写真学科を中退。1975年、初期の『バリケード』、『三里塚』などルポタージュ性の強い作風から、のちに『いつか見た風景』、『村へ』など、失われつつあった日本の農村の原風景などをテーマにした作品に移行し評価を高めたが、『フナバシストーリー』など新興住宅地の生活を軽く明るく取った作風なども見られ、常に時代と向き合い作風を変化させながらも、その中にいつかどこかで見た懐かしい風景といった印象を与える作品が多い。第1回木村伊兵衛写真賞を受賞。

年表

1944 - 中華人民共和国遼寧省鞍山市に生まる
1965 - 日本大学芸術学部写真学科中。最初の写真集『抵抗』を自費出版。
1971 - 『つげ義春流れ雲旅』(共著 絵:つげ義春、文章:大崎紀夫、写真:北井一夫 朝日ソノラマ 1971年)刊行。
2012 - 11月24日から翌2013年1月27日にかけて東京都写真美術館で個展を開催。代表作から最新作「道」まで206点を展示した回顧・集成展であった。美術館での個展は初。
2014 - 北井一夫写真展「COLORいつか見た風景」を開催(キヤノンホール S)。
2014 - ドキュメンタリー映画『三里塚に生きる』で撮影を担当。
2015 - 約半世紀の時を経て、一度もプリントされることのなかった横須賀基地の街を撮ったネガカラーが、写真集『抵抗 カラー補足版』として完成。
2016 - 1970年代の僻地の村を収めた写真集『流れ雲旅』(ワイズ出版)を刊行。
2017 - 成田空港問題(三里塚闘争)を題材としたドキュメンタリー映画『三里塚のイカロス』で写真を担当

出版物

1965 -『抵抗』未來社
1971 -『三里塚』のら社
1980 -『村へ』淡交社、
1980 -『渡し船』角川書店
1980 -『浦安1978年 境川の人々』
1980 -『新世界物語』現代書館
1982 -『英雄伝説アントニオ猪木』柴田書店
1987 -『信濃遊行』ぎょうせい
1989 -『フナバシストーリー』六興出版
1990 -『いつか見た風景』蒼穹舎
1994 - 『おてんき』宝島社
2001 -『1970年代 NIPPON』冬青社
2004 -『1990年代北京』冬青社
2006 -『80年代フナバシストーリー』冬青社
2009 -『Walking with Leica〈1〉』冬青社
2009 -『Walking with Leica〈2〉』冬青社
2012 -『Barricade』Harper's Books
2014 -『道』禅フォトギャラリー
2016 -『流れ雲旅』(ワイズ出版)

受賞

1972 - 第22回日本写真協会新人賞
1976 - 第1回木村伊兵衛写真賞
2013 - 日本写真協会賞作家賞

北井一夫の書籍

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